(似てる人っているんだな…。)たっつんがそ

(似てる人っているんだな…。)たっつんがそんな事を考えていると、「ところでな。」と、許松が世間話でもするような気楽さでたっつんに話しかけてきた。「今、陳秀とも話しておったんじたんじゃが…。ヌシは誠に海獅子の名を継ぐのか?」「あぁ。というか、もう継いでいるが…。」気楽そうな質問に、たっつんもそう返すと、許松は深い顔の皺(しわ)をピクリと動かせ、僅かにのぞかせる眼に力を込めたように、「ヌシは誠に海獅子の名を継ぐのか?」と、再度同じ質問をしてきた。first aid beauty(何だ…。このジジイ、ボケてんのか?)そう思ったたっつんは、首だけで頷いて返した。すると、許松は、再び顔の皺(しわ)を震わせて笑い始めた。「ひょっひょっひょ。左様か。左様か。」そう言ってしばらく笑った許松は、「それから、陳秀から聞いたんじゃが、ヌシは、もっと成長し、力を持ちたいらしいの。それも間違いないか?」と尋ねてきた。たっつんは、(んな事、このジジイに言う必要あったのか?)と陳秀を見たが、陳秀は、至っていつも通りの姿勢の良さで二人の会話を聞いていた。